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静岡浅間神社山車の車輪「焼き嵌め(やきばめ)」

静岡浅間神社山車の車輪「焼き嵌め(やきばめ)」

激しい練りに耐える車輪は
焼き嵌めの技法があってのこと

8月末、牧之原市にある静波伝統技法研究社の木材倉庫では、10月納品に向けて修復中だった静岡浅間神社の山車車輪の「焼き嵌め」が行われました。
木組みした車輪は、固定するため外側に鉄の輪をはめるのですが、車輪は重い屋台を安全に練るカナメなので、固く引き締めなければなりません。そこで鉄の輪を火にかけて膨張させ、木製車輪にはめた後、水をかけて冷やし固定させる「焼き嵌め」という工程を経ます。
鉄の輪の周りに薪(まき)をくべてどんどん火を燃やします。高温に達すると鉄は800℃にもなります。鉄の表面がツルツルしてきたら焼き上がった証拠。火からあげて台に移動し、木製車輪にはめて即座に大量の水をまき、一気に冷やします。
木製車輪はなるべく濡らさないように、あらかじめビニールでカバーしておきます。クランプで固定し冷やし切ったらビニールをはずし、濡れた箇所を急いで拭きます。こうして隙間があった木組みはピタリと引き締まります。
熱いし危険も伴う、1秒たりとも気が抜けないスピード勝負の勇壮な作業。淡々とこなす職人たちも、心の中では興奮しまくる伝統技法です。

焼き嵌め行程

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